6/23 美を求めて...幸兵衛窯とラスター彩
長い間遠出も自粛するせざるを得ない日々が続いておりますが
美しい物を眺めていない為,今回は岐阜県まで遠出をしてきました。
着いた場所は多治見市にある幸兵衛窯です。
実は以前何度か訪れています。
ここに来た理由は故加藤卓男氏が復活させたラスター彩陶器という
かつてのペルシャ陶器を観る為です。
中にはラスター彩以外もさまざまな陶器が展示されていますけど今回は
そのラスター彩陶器の一部をUPします。
ここの部屋には陶壁・陶額と呼ばれる陶器をタイル状に焼き上げた逸品が
並んでおりました。
ではラスター彩とは何かと説明しますと....
正面から眺めると緑色主体の絵に見えますが,
光の当たる角度によって鈍い金色の輝きを放つ特別な陶器なのですね。
写真では表現し難いですがいろんな角度から見ると所々にそういった
輝きを見せる特殊な物です。
ちなみに金は一切使用していない技法です。
ライトに当てられている所もありますが部分部分で金色に輝いているのが
分かりますでしょうか。
これは初めて見たとても大きなラスター彩陶壁です。
とても値段は付けられるものではないはずです。
そんな無粋な事はさておきただただ素晴らしいとしか言えません。
最後にラスター彩の特徴が分かりやすいと思う写真を。
真正面から見ると普通の緑色で描かれた皿。
見る角度を変えたり少し距離を離して眺めると突然輝きます。
こういった丸いお皿だと弧を描いた金色が見えます。
見えますでしょうか。
長い間こういった美術品を眺めてなかったので至福の時間を過ごさせて頂きました。