寝台特急 北陸の思い出②
台風が関東に接近する中，上野駅を発車しました。
私が小柄なせいか，上段の個室も思ったより広い。
室内に入るとＪＲマークの寝巻が置いてあります。
ＢＧＭを流すことも出来，３チャンネルの内ひとつを選択。灯りを消すと雰囲気がヨカです。
写真では分かりにくいがベッドになっているけどひじ掛けを倒して普通のシートとして座る事も可能です。
落ち着いたところでさっそく自販機でビールでも，と行ってみたら普通のジュースしかなかった．．．(T_T)
しかも半分は空の自販機でいったいいつの自販機なのだと思うような古めかしい自販機でした。
灯りを消してしばらく外の流れる景色を堪能していましたが，高崎駅を過ぎてから眠ってしまったようです。
途中長岡駅で機関車の入れ替えによる振動を感じながら眠り，起きたのは．．．親不知駅。
長い間停車している．．．一向に発車しない．．．何かあったのか．．．
１時間くらい停車していたかな，風も強くなり客車が揺れています。
どうやら小さいながらも猛烈な台風は愛知に上陸し，富山辺りを通過しているという事です。
北陸本線は全面運休，「北陸」もこれ以上進めません。
結局ここから代行バスで金沢駅へ向かう事となりました。
駅で北陸の雄姿を撮っておきたかったのですが，強風と雨でとてもそんな状況ではありませんでした。
確か２号車の辺りから外に出て，高架橋を伝って改札口に。そしてバスに乗りました。
無事自宅に帰れましたが，悪天候ながらも親不知駅まで運んでくれたＥＦ８１＋寝台特急北陸とその乗務員さんに感謝しました。
私の夢の中では金沢駅に着いた北陸の雄姿を撮影する自分でしたが，それは叶わずじまいであったものの，
乗る事が出来て良かったと思います。
これが初めて乗った寝台特急「北陸」の思い出です。
金沢と東京に距離のあった時代，それとも１時間でひとっ飛びの時代．．．どちらが良かったのでしょうね。
今が残念でありますが，これも時代の流れなのでしょう。
長文失礼しまして，昔を尊しむ皆さんに乾杯。
